おかあさん

二人の友達と自殺について話した    
自殺したいと思ってことがあるか    
一人の友達は自殺なんて考えたこともないって    
もう一人の友達は何度もあるって    
私も何度かある・・・    
友達が『貴女はあるでしょう・・・』と夫を亡くしたことを    
示唆して言った。  
  
だけど　夫を亡くした時、亡くしてから一度も    
死にたいと思ってことはない    
生きて子供たちを守らなければ    
そんな母の思いだけで今日まで来た    
辛いと言いながらも、会社勤めを続けられたのは
子供の為に働かなけらばいけなかったから

今　子供たちは物質的に私を必要としなくなってきている。

何十年ぶりに勤めを再開した時の気持ちを忘れている。
どんなことがあっても、頑張るって顔がひきつった時のこと
遠い記憶になっている。

この先　おかあさんを辞めることは決してない。
でも　軸足を“わたし”にシフトしていかなければならない

ずっと　子供のためという思いを背骨にしてやってきたので
その思いを手放すのは怖い
背骨がなくなって　転んでしまうのでは・・・

そう　大げさに考えなくても
もう　シフトしているのかも知れない

お母さんの気持ちならよく分かるのに
自分のことはよく分からない